「私は、論理的な人だから創造性はない」「私は、クリエイティブだから論理は苦手」と自らを決めつけていませんか?論理的とは冷静な推論であり、創造性とは感情的なものであると考える人は一般的に多くいます。
それは大きな誤解である事を説明いたします。
真実は、論理的思考と創造的思考は真逆なものではなく、互いに共存したい、サポートしあう事で、可能性を無限大として、実現します。
「自分はこういう人である」と決めつけ、自己洗脳で可能性を最小限としないことが大切です。
論理的思考と創造的思考の違い
まず基本的なことからまとめます。
理論的思考とは、推論と分析の能力を必要とし、物事に理由付けをし、原因と結果を特定しようとします。物事に理由があり、誰もが納得できる説明も可能とします。けれども、そこには限界があるお話は、ロジカルシンキングの時にいたしました。
創造的思考とは、革新、感情、チャンスの要素が含まれ、新しい解決策を生み出します。
一見真逆なことであるように見えるかもしえれませんが、偏ると、先に進むことができません。
理論的な人は、パターンやルールに拘り、データ重視のために、回答の確実性は信頼されますが、情熱や共感にかけると思われ、納得されないことが起こりえます。また、その結果以上を求めない為、新しい事が生み出しにくく、可能性に賭けます。
理論的な人は、「言っていることはわかるけれどお、納得いかない。」とされがちです。
創造的な人は、ルールやパターンを破ります。その為、アイディアは良くても、その確実性や安定は疑われ、アイディアを認めてもらう事が難しくなります。その為、折角新しいアイディアがあっても、それを、世の中に説得しきれずに、自己満足のまま終わってしまいます。
よく、優秀な芸術家は死後に認められる、と言いますが、死後に他者がそれを論理的に説明して成り立つという事です。
論理的思考と創造的思考を両方兼ね備えることで成り立つ
よく人は、「論理的な人は左脳を使う人」と理解していますが、左脳を操っているのは、右脳であることも知らなくてはいけません。右脳のサポートなしに、左脳は機能しないのです。
そして、意外かもしれませんが、論理的な人は大概感情的です。なぜならは、「感情」という理論で説明しきれないものに対してコントロールできなくなり、感情に支配されてしまうからです。
よく人は、「創造的な人は右脳を使う人」と理解していますが、クリエイティブを実践するには、絶対的なロジカルが必要なのです。何気なく考えている、線と線の繋がりは、ロジカルではないと書くことができません。
創造的な人は、「感性」は強いですが、「感情的か」というと、悪い意味での感情的とは少々異なるように思えます。「感情表現が上手」と言った方が良いかもしれません。「感情」と常に向き合っているので、それを表現できます。
左脳と右脳は共存しあっているので、そのどちらかに偏ってしまうことで、どちらも発揮できないという事となります。
したがって、論理性と創造性を両方兼ね備え、上手に脳を使いこなすことで、両方の良いところを引き出す事ができます。
新しいアイディアを創造し、それをデータ化し、言語化して説明及び説得する事ができる
こんなに素晴らしい能力を育てないのはもったいないですね。
個々への影響も強いものです。
理論的な人が、創造性を身につければ、新しい事を始めることが怖くなくなります。感情と向き合え、うまく説明ができるようになります。
創造的な人が理論性を見いつければ、自分の可能性を世の中に言語で伝えることもできるようになります。創造性がさらに高まり、無限大の可能性を引き出します。
論理的思考と創造的思考を共存させる方法
簡単な手段として2つご紹介します。
- 論理的な人は、論理に創造性を組み込みます
- 創造的な人は、論理を利用し、創造性を強化します
論理的な人が創造性を身につけるには
論理に創造性を加える:データや結果を算出するときに、新しい方法での算術は可能ですか?
結果を急がない:新アイディアには可能性があります。しかし、それを照明するには時間がかかります。回答を急がずに、決めつけず、可能性を分析してください。
創造性を磨きに出かける:可能性は、家や仕事場にはありません。出歩き、沢山の経験にふれ、沢山の物を見る、聞く、体験する事です。
思わぬ発見に驚かない:論理的な人は、これまでなかった感情のコントロールが苦手な傾向があります。自分の中に新しい感情を感じた時には、それを素直に受け入れることも大切です。
恋愛などが下手になってしまうのが、良い例です。ルールではこなせない事が苦手ですが、それに驚かない努力をする事です。
創造的な人が論理性を身につけるには
どんなに素晴らしい創造的なアイディアにも、論理的な説明が必要です。創造を分析し、それを説明できるようになりましょう。
目新しさを理解する:何か新しいものを創り出した時、何が違うのか、何故なのか、を理解して、それを繰り返し行うことをします。
測定する:創造的なアイディアが生み出す結果を予測し、測定します。新しいアイディアには必ず影響が存在します。それを説明します。
結果・評価:そのアイディアで、誰が幸せになるかを理解します。生産性を促進したり、新しい目標の達成につながるのか、などを評価します。
創造的な人は、感情をそのまま表現してしまい、失敗を招く事がありがちになります。感情を説明できる、そしてそれがロジカルである必要性を理解すると良いでしょう。
まとめ
論理的思考と創造的思考は、異なる二つのものではありません。どちらも、グローバル社会において必須のスキルですから、磨き、身につけていくことで、より成功へと近づけることでしょう。
思考のトレーニングは、時間と技術が必要となりますが、まずは、何が必要かを理解し、意識することから始めましょう。
ICPAの講座でも、思考強化の講座を取り入れています。付属校では、創造性を育てます。
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